毎年曜日に関わらず、千葉県四街道市で開催されている「はだか祭り(通称:どろんこ祭り)」に行ってきました。このお祭りは奇祭として全国的にも有名で江戸時代末期から続いているものです。
実はこのお祭り、ちょっと他とは違うんです。無病息災や赤ちゃんの健やかな成長、五穀豊穣を祈るのは普通のお祭りですが、そのお祈りの方法が独特。裸衆(はだかしゅう)と呼ばれる褌(ふんどし)姿の男だちが、神田(しんでん)と神社の間を赤ちゃんを抱いて往復し、新田で赤ちゃんの顔に泥を塗ったり、騎馬戦したり、泥を投げあったりします。今年は赤ちゃんの数が多かったとのことで、主催者側も大慌て。県民便りに事前に掲載されていたからなのかもしれません。出店も10店くらい出ていて近所の子供たちで大賑わい。
以前は裸衆の数が減ってしまい、地元の自衛隊に応援をお願いしていたらしいのですが、現在は本来の祭りの姿を取り戻すべく、なるべく地元の人を中心に開催されているようです。裸衆には外国の方も1名いらっしゃいました。
今年は琴音の健やかな成長を願って、琴音と私たち夫妻。それから、おじいちゃんおばちゃん4人で参加してきました(父親方のおじいちゃんは、千葉のウォーキング協会の役員をやっていて、当日は祭り会場のコースを担当していたので途中参加。でも琴音の番に間に合って良かった)。実は私(父親)も30年ほど前にこのお祭りに参加していますので、これで親子2代に渡って参加した事になります。
当然ですが、赤ちゃんはみんな大泣き。琴音も激しく泣いて裸衆のお兄さんを困らせてしまいました。ごめんなさいね。でも楽しかった?(琴音は楽しくなかったみたいだけど・・・)。
お祭りの内容
- 祭礼
11時?一般参加不可。
- 餅まき
13時?ここから一般参加可。
本殿から一般客に向けて「紅白の餅」や「みかん」がまかれます。
- 裸衆祭礼
裸衆のお祓いのための神事。
- 幼児祭礼
赤ちゃんを抱いた裸衆が本殿と新田を3度往復・礼拝します。
本殿で鈴を鳴らして礼拝。それから注連縄(しめなわ)に使われる藁(わら)を数本抜き取る。新田までの坂道を100メートルほど下り、新田に赤ちゃんを抱いたまま入り、藁に新田の泥を付けてそれを赤ちゃんの額や頬に塗ります。これを3度。赤ちゃん一人当たり20分ほど掛かります。
- 騎馬戦
裸衆が新田内で騎馬戦を行います。
- 泥投げ
裸衆が新田内で泥の投げ合いを行います。
皇産霊神社(みむすびじんじゃ)
- 千葉県四街道市和良比691
- JR四街道駅徒歩約15分
- 043-421-6163(市産業振興課)
最後に、新田の近くで見ていると、一般客(観客)も泥を顔に塗られたり投げられたりして真っ黒になりますのでご注意を。
あっ裸衆が出てきた!ママはダッシュで受付(本殿の隣にある集会所)に向かいます。
無事に受付終了。本当は事前に予約しているとすぐにできるみたいですね。当日予約した人は2回目の礼拝以降になります。どんな人がやってくれるのかなー。楽しみ、楽しみ。
まだ何をされるのか分かっていない琴さん。すごくご機嫌でした。
で、裸衆に預けた瞬間この泣き叫びよう。こっちゃん、少しの辛抱だよ。
鈴を鳴らしながら礼拝。琴音は鈴の音色にびっくりしてまた大泣き。
注連縄から取った藁をくわえます。後でこの藁に泥を付けて琴音の顔に塗ってくれます。
あらよっとお兄さんが新田の中でしゃがんで藁に泥を付けて、それを琴音の額につけてくれます。
写真撮影に応じてくれているお兄さん。お兄さんの向こう側にいるギャラリーがすごいでしょ?テレビ局も来てました。
あっ、琴音のほっぺに泥がついてる。以外にも泣いていない様子。
帰り道、子供たちに泥を塗りつけるお兄さん。子供たちは逃げ回ります。
神田から本殿に戻るところ。これを3回繰り返します。
幼児祭礼の後。お兄さんが「ありがとうございました」と礼儀正しくママに琴音を返してくれます。こっちゃん、2回目移行はずっと大泣き。
な・なんで、こんなことに・・・。と言っているようでちょっとかわいそう。でも、これで健やかに成長できるんだよ!琴音、頑張ったね。ママに沢山おっぱいもらおうね。