シンプルな暮らし。

再来月に引越し予定だったので、本当は引越しと同時にソファーを買い換えようかと計画していたのですが、スーク札幌さんでオーク材のソープフィニッシュで状態の良さそうなウェグナーのGE2903を見つけたので、待てずに購入してしまいました。

このソファーは脚がかわいいし、日本の住宅でも圧迫感が出ない手頃なサイズが気に入ってます。とは言え、生地の張替えがあるので手元に届くには後1月以上掛かる予定なんでしばらくは写真だけで想像して指をくわえます。

それなりの値段はしますが、新品を買うよりはぜんぜん安いです。それに、最近の木材は同じGetama社製といっても質が悪いし。

写真に一緒に写っているクッションはIKEA製です。

追記：

家具のジェネリック品 / リプロダクト品について

新品でGE290の三人掛けが20万以下で売っているもサイトやお店がありますが、それらはGE290の形をしたジェネリック品(リプロダクト品)なのでご注意を。Yチェアに至っては1万5千円程度で売られています。

これらのジェネリック品もしくはリプロダクト品は、メーカーの意匠権や著作権が切れたデザインをどこかの工場やメーカーが勝手に製造しているものなので、オリジナルを製造しているGETAMA(GE)社やカールハンセン(CH)社製ではありません。

ほとんどは、中国で製造されていて、オリジナルと比較すると存在感や木材の質感が圧倒的に劣ります。おまけに木材も安いものを使っているので変な木目や継ぎ目があったりします。基本的に「似て非なるもの」と私は考えています。

楽天ランキングではYチェアのジェネリック品が1位だそうですが。

リプロダクトは合法で違法ではありません。しかし、そこにオリジナルデザイナーの意匠は感じられないし、ウェグナーのGE290はゲタマで製造するから「GE」、カールハンセンで作るから「CH」の頭文字があるんです。オリジナルのデザイナーさんの気持ちを考えると、私はリプロダクト品に愛着が感じられないのです。私は元々デザイナーだったのでこういったこだわりに敏感なのかもしれませんが。

リプロダクトかオリジナルのどちらを買おうか悩んでいる方には、オリジナルの購入をお薦めします。きっとリプロダクトを購入したら、本物が欲しくなるはずです。その時、行き場のなくなったリプロダクト品もかわいそうではないですか。

お金が足りないなら数年掛けてためればいいじゃない。そんな風に私は思っています。ウェグナーの椅子ってそういう「ゆっくりとした付き会い方」によって魅力が感じられる製品だから。