June 18, 2008
ヘルゲ・リエンのオフィシャルサイトによると2008年の9月にヘルゲはOzella Musicからオリジナル曲のアルバムをリリースする予定だそうです。
ということで半年ほど待っていよいよ作品がリリースされたので早速レビュー。
今作に関してもノルウェーらしい北欧のピアノトリオという点では今までとそれほど変わらないのですが、ジャケット写真(ヘルゲ自身が育った環境を自分で撮影したそうです)を見て連想できる通り、ヘルゲ作品としては初の全曲オリジナル収録。
アレンジの面では全作よりも落ち着いた印象を受けます。これまでマイルスやウェイン・ショーターの作品を取り上げては激しいアレンジを見せていたのですが、オリジナルということで変なプレッシャーから開放されているのかもしれません。レーベルはOZELLAで美しいメロディーは未だ健在。
親しみやすさで言えば今までの作品の中で一番かもしれません。逆に言うともう少しヘルゲリエントリオの特徴でもある、抑揚があるピアノ、細かいドラム、弦を引っ掻くベース音が欲しかった気もします。
ヘルゲ以外だったら★4つだけど、ヘルゲなので★みっつ。