シンプルな暮らし。

The Devil, You + Me

The Devil, You + Me

The Notwistの最新作。個人的にはここ1、2年のベスト10に数えられます。

最近、ロックやポップスはあまり聞かなくなったのですが、The Notwistはいつも楽しみにしているアーティスト。今作は今までの作品とくらべるとかなりポップな色合いに仕上がっています。最近の作風を踏襲して、どこか80年代を連想させる曲調とOval等に影響を受けたエレクトロニカとが絶妙にブレンドされていて心地よく独特な抱擁感と浮遊感があります。

特に今作でのGloomy Planetsはそれらを集大成にしたかのような名曲(以下、Youtubenoライブ映像です)。

 

The Notwist

1989年結成のドイツのインディーロックバンドでMorr Musicから良く作品をリリースしています。初期はハードコア的な音を出していましたが、Ovalやオウテカ等のドイツのエレクトロニカユニットが登場してからはエレクトロニカを積極的に取り入れてセンチメンタルな曲をやるように。かなりの変貌を見せています。Lalipunaとは違って、アメリカのインディー的な香りがするのは気のせいでしょうか。

最近ではFour TetやAnimal CllectiveのPanda Bearにもリミックスされていますので、そこからも系統が伺えるかと思います。

実はNotwistのメンバーはかなり多彩な顔ぶれ。ボーカルのMarkus Acherは先述のドイツの人気バンドLali Punaのソングライターだし、Markus AcherとMicha Acher兄弟は同国のエレクトロニックジャズバンドのTied and Tickled Trio(TTT)のメンバー。ちなみにTTTの結成は1994年だそうです。Markus AcherはTTTではドラムと作曲を担当していてマルチミュージシャン。弟のMichael AcherはMs. John Sodaのプログラミングと作曲をしています。1997年から加入したMartin Gretschmannは実はジャーマンエレクトロニックプロジェクトのConsoleの人です。ポストロックやジャーマンエレクトロニカが好きな人は是非聴いてみてください。

メンバー

  • Markus Acher (vocals/guitar)
  • Micha Acher (bass)
  • Martin Gretschmann (programmimg/keyboards)
  • Martin Messerschmidt (drummer)(後にバンドを離脱、2010年2月現在でAndi Haberlに替わる)

収録曲

  1. Good Lies
  2. Where in This World
  3. Gloomy Planets
  4. Alphabet
  5. Devil, You + Me
  6. Gravity
  7. Sleep
  8. On Planet Off
  9. Boneless
  10. Hands on Us
  11. Gone Gone Gone

The Devil, You + Me / The Notwist



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